日本一の梅の里、みなべ町。2月の観梅の時期には、なだらかな山々に見渡す限りの梅の花が咲き誇ります。その様子は「一目百万、香り十里」と歌われるほど。辺り一面に梅の香りが漂い、白や黄、そして紅に色づいた小さな花が春の訪れを知らせてくれます。この梅林のほど近くにある『岩本食品』では南高梅を使った梅干し体験の他、梅ジャム、梅ジュースなどの体験が楽しめます。 
 

「世界中の人に梅干しを広めたいから、いろんな味をずっと作っていきたい。」

 
 

「梅と共に育った町であり、梅から元気をもらっている。そんな気持ちが強いので、お客さんにもぜひ、その元気を貰ってもらいたいんです」と岩本部長。

この言葉は体験をすれば、すぐにわかる。こちらの体験はとにかく面白い。梅干し体験では、干し上がった梅を一気にひっくり返す曲芸さながらのパフォーマンスや、梅を瓶に詰める時、見本と同じ100グラムに詰める“ピタリ賞”、そしてジャム体験には“梅の種飛ばし”などが行われる。種飛ばしでは、10数メートル前にある道まで種を飛ばす人もあり、盛り上がる瞬間だ。

「お客さんにどれだけ楽しんでもらえるかが大切なんですよ。最初、中高生は興味がなくて文句が口をつくこともしばしば。だけど、種飛ばしやピタリ賞などを経て体験後には面白かったって手紙を送ってくれることもあるんですよ。それがすごくうれしくてね」。
 
 
 
 

体験者はさまざまな先入観や、緊張、恥ずかしさを持っているから、その心をほぐすためのひと工夫だ。もちろん面白いだけではない。
「梅農家の一年の流れ、梅干しができるまでを大変さもわかって欲しい。体験が簡単すぎても思い出にならないので、大変だけど楽しい体験であることを感じて欲しい。南高梅の歴史やその意味、料理方法や栄養の事なども話します」。
そもそも体験を始めたのは、10年くらい前。もっとここの梅の里に来てもらいたいという気持ちがきっかけだったという。
「うちのインストラクターは、事務所の人でもスタッフなら誰でもできる。農家出身者が多いので、梅農家で育ってきた実体験を元に気持ちを伝えます。マニュアルなんてないんです。不器用でもいいからお客さんに楽しんでもらう…ハートが伝わる体験なんです。あ、指名はできないですよ(笑)。ぼくらの体験に完成形はないんです。完成形がないから、ずっと進化し続けるんです。だからまだまだですよ」。将来、旧工場を建て直し、今の体験にプラス、梅料理体験やキッザニアのような職業も学べ、コスチュームも考えたいし、将来ここで丸一日過ごせるような場所にしたいと部長の夢は果てしない。
 
 
 
 
 

梅干し体験では、昔ながらのすっぱい梅干しである白干し作りだが、商品としては今やその種類は多岐にわたる。
「南部梅林の開園当初は白干しかしそ梅しかなかった。その後かつお梅、こんぶ梅、ハチミツ梅などができ、やっと梅干しが苦手な人や子どもでも食べられるようになった。もっともっと日本人だけでなく、外国人にも食べられるような梅干しを作り、世界中の人に梅干しを広めたいので、いろんな味をずっと作って行きたいと思っています。梅は身体にもいいものなので、どんどんいろんな人に食べてもらいたいです」。

根っからの南部人ではなく、実は那智勝浦出身の岩本部長。
彼の梅干しへ強い想いが、梅の香りのように体験者に伝わり、梅の花ごとき可憐な笑顔が体験者に咲き誇るのだろう。
 
 
 
日本一の南高梅の産地・みなべのぷらむ工房の畑で収穫した完熟梅を使って梅ジャム作り。完熟の南高梅は皮が薄くて超肉厚。お砂糖で煮るだけの、簡単で果肉たっぷりの美味しい南高梅ジャムづくり体験です。
 
 
完熟南高梅とお砂糖だけで作る作業ですので火も使いません。小さなお子様連れでもお気軽にご参加いただけます。 容器に詰めて手作りした梅ジュースはそのままお持ち帰りいただけ、約10日間程で飲むことができます。自分たちでつくった手作りの梅ジュース。出来上がりが待ち遠しいですね。
 
ぷらむ工房御勢さん
ぷらむ工房の梅干し体験  

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