観光名所
和歌山市
和歌山市万葉めぐりコースの一つであり、せとうち夢海道50景に選定されている『番所庭園』。万葉時代に大和(奈良)より天皇ご一行が和歌浦に行幸された時、この庭園の北側に広がる雑賀の浦の漁火を見て「紀の国の 狭日鹿の浦に 出でて見れば 海女の燈火 波の間ゆ見ゆ」と藤原卿が詠んだことはあまりにも有名なエピソードです。このような万葉人の足跡を訪ねる風光明媚な景勝地の一つとして定評があります。その魅力は万葉人ならずとも今も同様で、数多くのテレビ番組やドラマに取り上げられています。庭園の先にある岬は、平坦で海に長く出た地形より「番所の鼻」と言われており、江戸時代には外国の船を見張る番所があった場所でした。現代は岬では釣り人が、庭園では海岸美を眺めながらのバーベキューを楽しむ人々や庭園に咲く花や景色に癒される人々が、笑顔と共にそれぞれの時間を過ごしています。
【阪和自動車道和歌山ICより車で約25分】 【JRきのくに線和歌山駅よりバスで約30分、バス停「雑賀崎遊園」下車徒歩約15分】