その他
和歌山市
1712年(正徳2年)、和歌山城の西側に隣接する小高い丘の上、現在の和歌山県立近代美術館の東側に位置する。時の藩主は5代藩主徳川吉宗であり、その吉宗の命により設置された鐘楼は約6m四方2階建て。建物の高さは8メートルを超え、2階の大梁に梵鐘が吊り下げられていて、藩政時代に渡って時刻や非常事態を城下に知らせていたとされる。1615年、大坂夏の陣における豊臣方が使用した青銅製大筒(大砲)を紀州藩が獲得して保管したが、後に粉河の鋳物職人に命じて改鋳させたとも伝わる。終戦3周年にあたる1948年(昭和23年)8月15日に現和歌山ユネスコ協会により「平和の鐘」打鐘会が開始された。この会は全国に広がり、2000年に始まった日本ユネスコ協会連盟の「平和の鐘を鳴らそう!」運動に発展し、現在も毎年8月15日には平和への願いを心にこめて鐘を突く催しが行われている。また、同じ敷地内にある「奥山稲荷神社」があり、鮮やかな鳥居が並んでいます。
参拝入り口の案内板
時鐘堂と奥山稲荷神社の鳥居
鳥居の奥にお稲荷さんが祀られています
【阪和自動車道和歌山ICより約11分】 【JR和歌山駅または南海和歌山市駅より約20分、バス停「寺町」下車徒歩3分】